アートメイクのダウンタイムは?定着までの期間を解説

「アートメイクのダウンタイムはどのくらい?」

「定着するまでの経過を知りたい」

と考えていませんか?

アートメイクの施術後に仕事や予定がある方は、痛み・腫れ・赤みなどのダウンタイムが気になりますよね。

今回はアートメイクが定着するまでの期間や、ダウンタイムの様子を詳しく解説します。

アートメイクを受けたいと考えている方や、アートメイクの知識を深めたい方はぜひ参考にしてください。

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目次

医療アートメイクを受ける上で知っておきたい皮膚の構造

アートメイクのダウンタイムや定着への理解を深めるために、まずは皮膚の構造について把握しておきましょう。

肌は表面に近い方から「表皮層」「真皮層」「皮下組織」の3つの層で形成されています。

表皮の厚さは平均約0.2mmです。

非常に薄い膜ですが、さらに表面に近い方から「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つの層に分かれています。

表皮の細胞は約45日で生まれ変わり、やがて垢となって剥がれ落ちます。

この流れが肌の新陳代謝で、ターンオーバーと言われるものです。

表皮の下にあるのが真皮です。

真皮は「乳頭層」「乳頭下層」「網状層」の3つの層に分かれています。

血管や神経が通っており、熱さや寒さ、痛みを感じたり表皮へ酸素や栄養を供給したりする役割があります。

表皮とは異なり、真皮にはターンオーバーがありません。

医療アートメイクは、ターンオーバーをする「真皮浅層」に色素を入れる施術です。

表皮~真皮浅層に入った色素は、肌のターンオーバーとともに薄くなっていきます。

時間の経過とともに医療アートメイクの色が薄くなるのはこのためです。

なお、タトゥーはターンオーバーをしない真皮の深さまで色素を入れています。

そのため、色素は肌に留まり半永久的に色が残ります。

医療アートメイクはタトゥーと違ってターンオーバーをする「真皮浅層」に色素を入れる施術のため、ターンオーバーとともに薄くなっていきます。

アートメイクのダウンタイム

アートメイクと聞くと、ダウンタイムが気になる方もいらっしゃいます。

施術後、基本的には痛みや腫れはほとんどありません。

ダウンタイム期間は約1週間で、その期間に薄皮が剥けたり、痒みを生じることがあります。

施術当日から2日間は、入れた色素が一番濃く発色するため、「濃くいれすぎたかも」と不安になる方もいますが、正常な経過であるため問題ありません。

3日後以降に徐々に色素が薄くなり、1週間ほどで色は落ち着きます。

ダウンタイム期間は施術部位が傷ついている状態です。

また、色素が定着していないため、過ごし方には注意しなければなりません。

眉・リップ・アイラインごとのダウンタイムの過ごし方を紹介します。

ダウンタイムは約1週間です。色味は直後の濃さより半分以上薄くなります。

ダウンタイム中は眉アートメイクが一旦濃くなり、その後徐々に薄くなるという色の変化が生じます。

1週間もすると色味は落ち着き、安定してきます。

施術後から1週間は、眉元のメイクやクレンジングをしないようにしましょう。

眉元のケアは優しくお水でゆすぎ、タオルで水分を押し拭きしましょう。

こすらないように注意してください。

1週間は化粧水などの保湿は眉元のみ避け、ワセリンを薄く塗り保湿しましょう。

なるべく水に濡れる行為は避けた方が良いので、2週間は激しい運動や長時間の入浴・サウナ等を避けましょう。

かさぶたができるとかゆみが生じるため触りたくなりますが、無理に取ろうとせず自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

リップ

ダウンタイムは約1週間です。色味は直後の濃さより半分以上薄くなります。

ダウンタイム中は唇の色が一旦濃くなりそこから徐々に薄くなるという色の変化が生じます。

腫れは6時間ほどで引きます。

痛みも3~4時間ほどで収まりますが、1~2日間は洗顔時に水などが少し染みる場合があります。

直後から1週間は唇が非常に乾燥し、皮が剥けてきます。

できる限り皮が剥けないようにひたすら保湿を心がけて下さい。

保湿具合で色の定着率や色むら具合が変わってきます。

口紅やメンソールの入ったリップクリームは刺激になるので避けましょう。

また、3日間は香辛料の入った刺激物やコーヒーやカレー、ワインなど色素沈着しやすい飲食物も控えてください。

唇にヘルペスを発症してしまった場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。

アイライン

ダウンタイムは約1週間です。色味は直後の濃さより半分以上薄くなります。

目元に負担をかけないよう、2,3日はコンタクトレンズの着用を避けましょう。

清涼感の強い目薬は刺激になる場合があるので注意が必要です。

ダウンタイム中に目元に痒みを生じる場合があります。できる限り目元を触らないように注意しましょう。

また、1週間はアイメイクを控えましょう。

まつ毛パーマやまつ毛エクステ、つけまつ毛は、2週間は控えてください。

医療アートメイクが定着するまで

医療アートメイクが定着するまでの期間は約1~2週間です。

眉アートメイクの場合を例に、定着するまでの流れをみていきいましょう。

2~3日目色が一番濃くなり、かゆみがでやすい時期です。
3日~1週間薄皮が剥け、色が徐々に落ち着き始めます。
1週間はメイクやクレンジングを控えましょう。
1~2週間色が半分以上退色し定着して、ナチュラルな眉になります。
かゆみも落ち着いてくるでしょう。
1~2ヵ月後施術後1~2ヵ月が経過したら2回目の施術をおこないます。
医療アートメイクの1回目の色素定着率は約3〜4割といわれているためです。
2回目の施術をおこない、色素の定着を目指します。

ただし、医療アートメイクの定着の仕方は、ダウンタイムと同じく肌質や体質、基礎代謝などでも個人差があります。

脂性肌の方や汗をかきやすい方は定着しにくいといわれています。

あくまでも目安として覚えておきましょう。

また、紫外線は色素を変色させる恐れがあります。

マスクやサングラス、帽子の着用などの紫外線対策をしてください。

医療アートメイクが定着するまでは、肌を清潔に保ちつつしっかりとワセリンで保湿しましょう。

医療アートメイクのダウンタイムには正しいアフターケアを

今回は、アートメイクのダウンタイムや定着までの経過を解説しました。

医療アートメイクのダウンタイムは約1週間、定着するまでは約1~2週間の期間を要します。

また、肌質や体質によってダウンタイムの症状や期間はそれぞれです。

定着するまでは、肌を擦る行為や長時間紫外線にあたる行為、肌のターンオーバーを促すスキンケアは避けましょう。

医療アートメイクのダウンタイムは、色素が定着するまでの大切な期間です。

施術部位を清潔に保ちつつ、保湿などの正しいアフターケアをおこないましょう。

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