おまもり認定アートメイク看護師とは、高度なアートメイクの技術を提供できる、いわゆるベテランのアートメイクアーティストと呼ばれる存在です。
アートメイクだけでなく抗がん剤などの知識もあり、安心して施術を受けられる存在でもあります。がん治療を受けている・控えている方の中には「脱毛について心配している」「対策に悩んでいる」という方もいるのではないでしょうか。
そんな方々へ向けて、おまもりアートメイクでは東京都新宿区でアートメイクアーティストとして活躍する
鵜澤美保さんを紹介していきます
東京都新宿区で悩みを抱えている、もしくはその他の地域でもアートメイクに関心のある患者さんは、ぜひ参考にご覧ください。
おまもり認定アートメイク看護師 鵜澤美保さんのご紹介
<SNS情報>
鵜澤さんインスタグラム
https://www.instagram.com/uzawa_rbc_artmake/
REAL BEAUTY CLINIC 新宿東口院
https://rb-c.jp/
―これまでの経歴や現在所属している病院・クリニックなどを含めた自己紹介をお願いいたします。
[鵜澤]
看護師免許を取得後、大手アートメイククリニックでアートメイクを学び、現在は新宿のリアルビューティークリニック(RBC)で、アートメイク専任看護師として勤務しています。
アートメイク歴は7年目を迎えています。
◼️おまもりアートメイク(弊社団)へ加入したきっかけや当時の思いを教えてください。
[鵜澤]
私がアートメイクを始めたきっかけは、抗がん剤で眉毛が無くなってしまった後のアートメイクや、乳がんにより乳房再建後の乳輪乳頭アートメイクを10年ほど前にテレビで見たのが始まりでした。
ーテレビがきっかけだったんですね。
[鵜澤]
そうなんです。それまでは会社員として働いていたのですが、アートメイクに携わるには看護師資格が必要と知りまして。
アピアランスケアに力を入れたいと思って看護師免許を取得し、その後アートメイクをスタートしました。
ー行動力が素晴らしいですね。周りの方は驚かれませんでしたか?
[鵜澤]
当初は周りの家族は反対していました(笑)。ただ、少しでも多くの方にアピアランスケアを知って頂き、選択肢が増えると良いと思っていました。
ーありがとうございます。弊社団に加入したきっかけについても教えてください。
[鵜澤]
現状はアートメイクはまだ美容目的で施術される方が多いですが、今後医療アートメイクがアピアランスケアとして多くの方の選択肢になるように普及していきたいと考えていました。
また数年前から乳輪、乳頭へのアートメイクも学んでいたのと、自分の中でやりたいと思っていたことが重なったので加入しようと思いました。
私はクリニックの正社員のため、簡単に1人で参加とはいかず、院長や理事長や広告担当の方とミーティングを重ねて正式に加入が決まりました。
抗がん剤治療をされて脱毛を経験された方と関わった中でのエピソード
■実際に抗がん剤治療をされて脱毛を経験された方と関わった中でのエピソードで、印象的なものについて差し支えのない範囲で教えてください。
[鵜澤]
抗がん剤の後は身体もお肌もダメージを受けますし、髪の毛や眉毛の脱毛がはじまります。顔色が優れず、鏡に写る自分が自分ではないようで笑顔もなくなり、外出もしなくなってしまったという方がおられました。
眉毛だけは頑張って描いてはみても、気持ちは塞ぎがちだったようです。
そんな中、家族に勧められて眉毛アートメイクでご来院されました。ここまで来るまでの過程や想いを少しずつ話してくださり、カウンセリングから施術終了までの3時間の間で患者様は笑顔になられ、何か吹っ切れたように声にも張りが出たように感じました。
「明日からは眉毛があるんですね!嬉しいです!眉毛があった頃に戻ったようです!」とおっしゃられていました。
(右:卵巣ガンと2週間前にわかり、治療がスタートする前にアートメイクにご来院された方の症例)
ー素敵ですね。患者様の笑顔は大きなやりがいにつながりますよね。
[鵜澤]
そうですね。私たち施術者はお客様の笑顔が1番嬉しいです。
東京都新宿区でのアピアランスケアの現状について
■地域でアピアランスケアやアートメイクの認知度に関して感じる課題感などあれば教えてください
(実情や壁と感じている点など)
[鵜澤]
地域差はかなり大きいと感じております。その中でも東京はアピアランスケアやアートメイクの認知度は高い方だと思っております。
ー都心部ですと認知度は高いイメージがあります。
[鵜澤]
とはいえそれでもまだ全体的な認知度は低い印象です。若い世代は知っている方も多いですが、来院される方が多い層である30~50代の方々の認知度はあまり高くないなと感じています。
ー若い世代の方々はやはりSNSなどで知るのでしょうか。
[鵜澤]
そうだと思います。ただ30~50代の層の方も、SNSで知られている方はいらっしゃるなと感じますので、啓発活動はこれまで同様に行って行かなければならないと考えております。合わせてSNSでも広めて行けたらと思っています。
(左:脱毛症の患者さまの症例)
ー病院との連携の側面はいかがでしょうか。医療従事者側との連携は認知度の点で重要ですよね。
[鵜澤]
なかなか都心部だからといって、連携がうまくできているかというとそうではないと感じています。
一部の先生や女医の先生などは、ご理解いただけたり勧めていただけたりしますが、一方で、感染のリスクを懸念と感じられたりMRIができない印象を持っていたりする先生もいらっしゃって。
ただ病院側と連携を取ることが1番大事だと思っているので、おまもりアートメイクのパンフレット設置の病院が増えるように今後も活動していきたいと思っています。
おまもり認定アートメイク看護師として・アートメイクアーティストとしてのアピアランスケアに対する思い
■おまもり認定アートメイク看護師として・アートメイクアーティストとしてのアピアランスケアに対する思いを率直に教えてください。
[鵜澤]
「傾聴して寄り添うこと」だと私は思っています。そのためにカウンセリングの時間を長めに頂戴しております。
ーカウンセリングのお時間は、さまざまな不安や悩みを抱える患者様には大切な時間ですよね。
[鵜澤]
美容目的でアートメイクをされる方にも、もちろんカウンセリングを実施しておりますが、医療のアートメイクをされる方は、美容目的の方よりも長めにお時間をとっています。
気丈に振る舞う方もいれば、見るからに落ち込んでいる方もいて、それぞれの方のお話しをしっかり伺っています。
ーカウンセリングの段階から、アートメイクをされる看護師としての重要なケアともいえますね。
[鵜澤]
美容目的のアートメイクとはまた異なった、医療アートメイクとして必要な患者様にこの技術を届けたいと思っています。色々な選択肢の一つとして医療アートメイクが存在し、患者様がその人らしい生活が送れるように、笑顔でいられるようにサポートさせて頂きます。
医療アートメイクとして当院の院長とも連携を取り、感染対策を徹底しより安全で安心の施術を心掛けております。
■今後のビジョンや展望などはありますか?(抗がん剤治療をする方へさらに取り組みを伝えていきたい など)
[鵜澤]
医療アートメイクの確立です。医療としてアートメイクをしているのは世界中で日本だけです。
サロンでのアートメイクが増えている現状もございますが、感染対策を徹底し安心で安全な、看護を含めた医療アートメイクが確立されると良いと思っています。
ー感染対策の点が懸念とされて、病院との連携が難しくなっている側面のお話しもいただいたように、感染対策を徹底したサロンやクリニック様が増えるのも大切なことですね。
[鵜澤]
そうですね。病院の先生方がおっしゃられている、感染リスクや免疫抑制についても理解できますし、その通りだとは感じます。
ただその中でも患者様が安心して施術を受けられる環境を整えていきたいです。
またアピアランスケアの認知度が低いので、認知度が上がってくることが大切だと思っております。
そのためにも今後も地道な活動を続けていきます。
ー都心でもアピアランスケアの認知度の低さを感じられているとのことで、まだまだ地道な活動をしながらアピアランスケアや医療アートメイクの存在を知っていただくのが大切ですね。
最後に患者さんへの思いを一言
■最後に抗がん剤治療を受けられる患者さん、そしてアートメイクに関心を持っている患者さんに対してメッセージをお願いいたします。
[鵜澤]
まずはカウンセリングだけでも良いのでお越し頂けたらと思います。
不安やお悩み、わからないことはお話しさせて頂きます。
7年アートメイク専任で施術しておりますので、アートメイクに関してはお任せ下さい。誠心誠意、努めさせて頂きます。
患者様とご相談しながら進めて参ります。
ー医療アートメイクについて検討する・悩んでいる方は、まずは一度お話しにきていただけると良いですよね。
そうですね。現在エピテーゼ(人口ボディパーツのこと)についても学んでいますし、がん治療後の選択肢を増やしていければなと思っています。
そのためにまずは、今後も医療アートメイクの認知度を高めていければと感じています。
ーありがとうございました。さまざまなご活躍を楽しみにしています。
東京都新宿区 鵜澤美保さんにアートメイクの相談をしたい方
鵜澤さんにアートメイクの相談をしたい方は、下記インスタグラムからDMを送ってください。
<SNS情報>
鵜澤さんインスタグラム
https://www.instagram.com/uzawa_rbc_artmake/
REAL BEAUTY CLINIC 新宿東口院
https://rb-c.jp/
他エリアを含めて、よりゆっくり相談をしたい方は、おまもりアートメイク専用のLINEにご登録ください。相談窓口をご用意しております。
取材したライター
鬼頭 怜那 -Rena Kito-
(正看護師・産業心理カウンセラー)
小児科総合病院の産科に就職。障害を持って生まれる胎児を身篭る母体の管理の病棟で勤務後、翌年精神科病棟の急性期、慢性期で勤務。
さまざまな精神疾患の患者の看護や薬理病理の勉強、身体疾患の患者も多く全身管理も行う。
その後精神科特化の訪問看護ステーションにて勤務。地域で生きる精神科疾患の患者の看護と地域連携、他職種連携を行う。
現在は看護師ライターとして医療記事の執筆や編集を行っている。