おまもりアートメイク広報担当の馬場です。
7名のおまもり認定アートメイク看護師(以下おまもり看護師)と、日本乳癌学会近畿地方会に展示参加をしてきました。
弊社団は学会参加は約1年半ぶりで2度目。
おまもり看護師さんは関西エリアには多くいらっしゃるので、『抗がん剤治療の新しい眉脱毛対策に 医療アートメイク』ということを広めるべく、今回は近畿地方会に参加しました。
おまもりアートメイクとは
アピアランスケアとして、医療分野でアートメイクを広げたい。
抗がん剤治療で脱毛の副作用に悩む方、脱毛症に悩む方が、医療アートメイクを知って、全国どこでも安心して施術を受けられるようになってほしい。
そんな想いから立ち上がったのが、一般社団法人全日本がん脱毛医療アートメイクです。
がん患者さんをはじめとする「病気で眉毛を失った患者様の表情を医療アートメイクで守りたい」という想いから『おまもり』の言葉を入れ、弊社団で提供するアピアランスケアとしてのアートメイクを、『おまもりアートメイク』と名づけました。
弊社団選抜のおまもり認定アートメイク看護師とともに、おまもりアートメイクを全国に普及する活動を行っています。
今回の学会展示参加を通してお伝えしたいこと
医療アートメイクは美容分野での認知は大きくなりましたが、医療分野での認知はまだ少ないといえます。
アピアランスアートメイクという言葉は、業界では少し広がりをみせていると感じていますが、抗がん剤治療を提供している医療現場やその患者さまには情報が届いていないというのが現状です。
- アピアランスケアとしての医療アートメイクは、美容分野における医療アートメイクとどのように違うのか?
- どこならがん患者さまが安心して医療アートメイクを受けることができるのか?
- 医療アートメイクはMRIは大丈夫なのか?
- 感染症の心配はないのか? etc…
アピアランスケアとしての医療アートメイクの知識をお伝えしながら、
- おまもりアートメイクのパンフレットを設置していただける医療施設
- おまもりアートメイクを導入してくださる病院探し
おまもりアートメイクの普及に協力していただける人や場所はないか、お話をさせていただいております。
関西エリアにおいて、アピアランスケアの1つの選択肢としておまもりアートメイクを知ってもらうべく、学会展示に参加いたしました。
学会全体の様子と成果
学会全体の雰囲気としては、ブース出店は10社程度で、論文発表がないこともあり、全体の参加人数は少なめでした。
小規模の学会は、その場で認知を広げやすいことが大きなメリットにあります。
100社出店するような大きな学会は盛り上がりますが、弊社のような小さなグループは見ていただけないこともありまが、10社であればその中では100%の認知をとることができたでしょう。
燃え上がるくらい盛り上がり大きな成果を上げることも好きですが、今回のように「ちょっと暇だね笑」といいながらゆっくりした活動時間を過ごすのも、振り返るとこの時参加したメンバーしか体験することができなかった良い思い出になります。
立ち寄ってくださった方も少人数ではありますが、一人一人と時間を気にせずゆっくり話すことができました。
1企画につき1つご縁をいただけたら嬉しいなと思っておりますが、今回は学会参加を通して、なんと2つのご縁をいただくことができました。
1つはありがたいことにその場でお話しを進めていただき、今後の動きの話がすでに進んでいます。
もう1つは、今後弊社団の活動をご紹介したい学会関係者がいるとおっしゃってくださり、パンフレットを何枚も持っていっていただきました。
全ての縁が必ず繋がっていくとは限りませんが、こうした1つ1つの機会が繋がって、今の社団が在ります。
話せる時間も多かったので、参加したおまもり看護師同士の交流も盛り上がり、いつもとは違う環境での良い交流の機会となりました。
おまもり看護師さん同士の交流
東京、神奈川、徳島、金沢、兵庫と、遠方のおまもり看護師の方も多く参加していただきました。
日頃はそれぞれの地域で活動しているため、こうしたイベントでリアルに集まることは、おまもり看護師同士の大切な交流の機会でも在ります。
イベントで集まるときは忙しくなる日が多くなるため、全国からおまもり看護師が集まっても、ゆっくり話すことができる時間はあまり多くありません。
今回は時間制で交代をして、各グループカフェでゆっくりお昼をとって話したり、ブースも空いていることが多かったので、全体を通しておまもり看護師同士の交流がのんびりできた日となりました。
1つ1つの活動を積み重ねる中で、こんな日があっても良いものです。
仕事は飲み会から生まれると言いますが、おまもり看護師さんはそれぞれ住んでいるエリアも異なり忙しいため、弊社団の活動においては基本的に飲み会を開催していません。
活動の発展は、何事も人と人との交流、たわいない雑談から始まると考えています。
飲み会などの交流会がない弊社団では、今日の日のようにメンバー同士ゆっくり話せる時間は、貴重な時間だったのではないでしょうか。
メンバー同士仲良くなると、企画に参加しやすくなり、また楽しさ度数がまたグッと大きくなるはずです。
帰りに買うお土産を楽しみにしてくれているメンバーさんもいてくれて嬉しいです。
小さな実績を1つずつ積み重ねていく
弊社団の学会参加は今回で2回目です。
おまもりアートメイクを広げていくための活動は、とても地道で、ある日突然大きな変化が起こるものではなく、1つ1つの活動を積み重ねて変化を起こしていっています。
日本MA-T工業会の賛助会員に
今回もいくつもの繋がりや実績を積み重ねることができましたが、特に得た大きな実績は、『日本MA-T工業会』の賛助会員になれたことです。
こちらの賛助会員になるためには、工業会に関係している2人の教授からの推薦が必要です。
※日本MA-T工業会のページより抜粋(下記リンク先にて、下にスクロールすると賛助会員企業一覧が見れます)
日本MA-T工業会は感染制御分野において非常に大きく活躍しており、90社以上の企業が参加している会です。
医療関係者のつながりだけで社団の活動を広げていくことは難しく、全国におまもりアートメイクを届けるためには、今後より一層企業提携も重要な部分になっていくと考えています。
私たち医療従事者は、医療関係者同士の繋がりは人脈を辿っていくことで作りやすいですが、企業との繋がりは0ベースから作っていくことになり、道のりはなかなかに大変なものです。
この賛助会員への参加は、来年以降も弊社団の活動を後押ししてくれるものになると期待をしています。
キャンサーネットジャパンさんとの繋がり
こちらはまだ具体的な動きの前段階ではありますが、認定NPO法人キャンサーネットジャパンさんと繋いでいただけるお話をいただけました。
キャンサーネットジャパンとは、がん患者およびその家族の診療に対する意思を尊重するため、科学的根拠に基づいた情報提供に関する事業を行うNPO法人で、下記の使命と夢を掲げています。
Our Mission(私たちの使命)
私たちのミッション(使命)は、がん患者が本人の意思に基づき、治療に臨むことができるよう、患者擁護の立場から、科学的根拠に基づくあらゆる情報発信を行うことです。
Our Vision(私たちの夢)
私たちのヴィジョン(夢)は、がん体験者・家族・遺族、その支援者、医療者と共に、日本のがん医療を変え、がんになっても生きがいのある社会を実現することです。
理念が弊社団と一致しており、一緒に活動をするきっかけが作っていけたら嬉しいですね。
今回の繋がりは、関西エリアを担当してくださっているおまもり認定アートメイク看護師(通称おまもり看護師)の方のおかげで広げることができました。
一人で持てる人脈や活動には限りがありますので、おまもり看護師の皆様のご協力に、いつも本当に感謝しております。
おまもり看護師と共に活動を広げていきたい
前回の横浜開催の学会開催時は、おまもり看護師制度がまだなく、代表の石原と広報担当の私馬場の2人のみの参加でした。
何を準備して良いのかも手探り。
社団としての活動実績もほとんどない頃であったため、ブースもあるものでなんとか埋めて、前日に足りないものが発覚して学会当日の朝に印刷所に駆け込んだり、休憩をとる時間もなかったりと、「てんやわんや」という言葉がぴったりな状況でした。
学会に参加することで、どんな変化があるかなど先が見えていたものは何もなく、今動けることは動いてみようという想いで参加しました。
しかし去年の学会参加が、弊社団の活動を大きく盛り上げるきっかけになったと言ってもいいほどに、その日以降からじわじわと変化が起きていきました。
・聖マリアンナ医科大学付属ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニックにておまもりアートメイク導入
・某医療メーカーとの共同事業開始
・おまもり認定アートメイク看護師設立
etc
その他にも、書ききれないほどの実績が積み重なりました。
最初はたった2人での活動で、不安がたくさんでしたが、今回の学会は本当にたくさんのおまもり看護師の方が参加して協力してくださいました。
前日の準備に駆けつけてくださった関西のおまもり看護師メンバー。
当日は遠方にも関わらず、関東や四国から、多くのおまもり看護師の方が来てくださり、一緒にブースに立ってくださいました。
おまもり看護師の皆さまに、実際に使用している色素や道具、施術の動画を提供していただけたおかげで、アートメイクをよりわかりやすく伝えることもできました。
まだまだ小さな弊社団。
患者さまのもとにおまもりアートメイクを届けるために、10年20年先を見据えて活動していきます。
活動を続けていくためにも、伝えることと同時に、楽しむことも大事にしています。
・搬入など準備の時間
・ブースに来てくださった方に説明をするとき
・ブースに人が来ていないとき
・交代での休憩時間
・学会終了後のたこ焼きやお土産を買う時間
今回多くのおまもり看護師の方が参加してくださったおかげで、準備から終わりまで全てが楽しい時間となりました。
おまもり看護師の方からも、「こうして定期的にみんなで集まったり遠出のイベントがあるのは楽しい」と言っていただけて、とても嬉しかったです。
おまもりアートメイクが患者さまに届くように
弊社団での活動がおまもり看護師の方にとっても良いキャリアになるように
弊社団に関わってくださる方の笑顔が少しでも増やせるように
今後も活動に励んでまいります。