医療用ウィッグは助成金がもらえる?条件や申請方法も解説

抗がん剤治療を受けると脱毛の症状に悩まされる可能性が高く、治療を行う際に医療用ウィッグの購入を検討する方が多くいます。

しかし医療用ウィッグは高額なため、購入の費用を補助してもらえる助成金制度を活用するのがおすすめです。

今回は、医療用ウィッグの助成金制度を利用するための条件や申請方法などを解説していきます。

目次

1. 医療用ウィッグの助成金とは

抗がん剤治療は脱毛が起こりやすいため、見た目を綺麗に保ちながら社会生活へ戻るには、医療用ウィッグは必須と言えるでしょう。

ところが医療用ウィッグは、がん治療に関わる費用にあたらず、医療費控除の対象にはなりません。

がん治療を行うだけでも高額な費用がかかり、さらに高額な医療用ウィッグを自費で買わなければならないことは、患者さんには大きな負担となります。

そのような方の経済負担を減らすため、各市町村の自治体によっては対象者が申し込むことができる助成金が用意されている場合があります。

多くの自治体では医療用ウィッグの購入金額の半額から9割、または2~3万円と助成金額が定められており、事前に確認しておけば負担を抑えて医療用ウィッグを購入できるでしょう。

この助成金は、自治体が独自に用意しているものなので、お住いの地域によっては助成金の用意がないこともあるため、まずは調べてみることが大切です。

(注1)(注2)(注3)

2. 医療用ウィッグの助成金制度を申請する条件とは

医療用ウィッグを購入するために、助成金を利用できることは理解できたけれど、難しい条件が設定されていて、簡単に使えないのではないかと心配な方も多いでしょう。

各自治体が医療用ウィッグを利用する際に設定している条件は主に以下のような内容です。

・ 助成金を取り扱う市町村に現在住んでいる

・抗がん剤治療中、または抗がん剤治療を最近まで受けていた

・薬の副作用による脱毛のため、就職や社会復帰に医療用ウィッグが必要である

・過去に同じ助成金を利用していない

自治体によっては、他にも細かく項目が定められているため、助成金利用前に、必ずご自身の住んでいる市町村のホームページなどで確認しましょう。

助成金のある自治体の多くでは医療用ウィッグ、毛付き帽子、ウィッグ装着用ネットが助成金対象です。

市町村によってはファッション用ウィッグも助成金の対象の場合がありますので、あわせてチェックすることで負担を抑えて買うことができます。

(注2)(注3)

3. 医療用ウィッグの助成金の申請の流れ

医療用ウィッグの購入において、助成金が使えるかもしれないと分かったけれど、いざ自治体へ申請する時にはどのような書類が必要になるか気になる人も多いはずです。

医療用ウィッグの助成金を申請する時に、どの市町村でも必要になる書類は以下の3種類になります。

・ 各市町村が用意している医療用ウィッグ購入費用助成金の申請書

・ がん治療を受けている証明ができる書類

・医療用ウィッグを購入した金額、明細を確認できる書類

助成金の申請書については自治体ごとでホームページからダウンロードできたり、郵送で取り寄せたり、窓口へ取りに行ったりと違うため確認が必要です。

がん治療の証明は診療明細書やおくすり手帳で受付される場合もあれば、診断書を求められることもあります。

医療用ウィッグの購入金額、明細書類は、様式は定められていないことがほとんどですが、事前に確認しておくと余計な手間がかからずに済むでしょう。

あわせて助成金を振り込んでもらう通帳、運転免許証などの本人確認書類もそろえておくと、よりスムーズに手続きできます。

また、助成金を実施している市町村ごとで助成金の申請可能なタイミングが個別に決められている点には気をつけましょう。

・医療用ウィッグの購入日から1年以内

・医療用ウィッグの購入日が含まれた年度以内

以上のような形で、それぞれの市町村が期間を定めているので、申し込みし損ねることがないよう確認しましょう。

(注3)(注4)

助成金を活用して一人でも多くの方に医療用ウィッグを

抗がん剤治療で多くの金銭負担がかかっている状況で、高額な医療用ウィッグを購入することを悩む方も多いかもしれません。

しかし、各市町村が用意している医療用ウィッグ購入のための助成金を使えば、負担を抑えて治療前と変わらない姿で過ごすことができます。 

治療前と変わらぬ姿で過ごせるということは、心身ともに負担がかかりがちな療養生活を前向きに乗り切ることにつながるでしょう。 

 ケガや病気の療養中や回復後に前向きに過ごすことができるので、お住いの市区町村で利用できる助成金を確認し、有効に活用しましょう。

ただし、助成金を取り扱っている自治体は少ない状況のため、確認が必要です。

助成金を利用できる自治体にお住まいであれば、医療用ウィッグの購入の負担を減らすことができるでしょう。

(注1)(注2)(注3)

【参考文献】

(注1)HANABUSA.“医療用ウィッグの購入|補助金や助成金はある?気になる疑問を解説します”.閲覧日2022年12月7日

https://kimio-yamamoto.com/997.html

(注2)SVENSON.“医療用ウィッグの助成金がもらえるって本当?条件や申請方法、金額まで解説”. 閲覧日2022年12月7日

https://ladys.svenson.co.jp/trivia/wig-subsidy/

(注3)アンベリール.“医療用ウィッグの助成金や補助金について”. 閲覧日2022年12月7日 

https://embellir.shop-pro.jp/?mode=f333

(注4)千代田区.“がん患者のウィッグや胸部補整具の購入等費用を助成します”. 閲覧日2022年12月7日 

https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kenko/iryo/konyuhiyojyosei.html

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