医療用ウィッグの価格は?低資金でウィッグを使うには

抗がん剤治療などでの副作用で脱毛に悩む方が多く、ウィッグを着用される方が多くいらっしゃいますが、医療用ウィッグは高額で金銭的に購入が難しいと悩む方も多いのではないでしょうか。

今回は、医療用ウィッグの価格の相場や、手頃な価格で購入する方法などを解説していきます。

目次

医療用ウィッグの一般的な価格

医療用ウィッグの購入時には、どのくらいの価格帯のウィッグがあるのかを確認しておきましょう。

メーカーにより価格は若干異なりますが、一般的な価格は以下の表にある価格になります。

医療用ウィッグの種類一般的な価格
フルオーダー40万円~80万円
セミオーダー10万円~40万円
既製品1万円~10万円
ヘアピース(部分ウィッグ)10万円~50万円
価格はあくまで相場になります。公式HPなどでも確認してみましょう。

医療用ウィッグは、フルオーダーだと予算が多くかかり、既製品であれば低予算で購入できる商品が用意されています。

使用される材質や、頭皮のカバー範囲などの条件によって価格が異なるため、フルオーダーやセミオーダーの際は価格の見積もりを相談すると良いでしょう。

また、低価格のウィッグの検討も良いですが、高価格のウィッグにもメリットがあります。

高価格の医療用ウィッグには、アフターサービスが充実しており、万が一の際の保証がしっかりとしてることも多いので、その分安心して利用することができるでしょう。

また、毛質やウィッグの植毛方法、着け心地など、細かな髪型の調整も可能なため、より自然な生え際のウィッグを手にすることができます。

医療用ウィッグを提供している会社によっては、製品ごとにグレードを設けています。

すべて手植えされているハイグレード品から安価なものまでさまざまです。

会社によって異なるので、複数の会社を検討しましょう。

医療用ウィッグの価格差について

医療用ウィッグは、フルオーダーとセミオーダーでも価格が違ってきます。

一体どのような要因で価格が上下するのでしょうか。

この要因を理解することで、より自分の希望に合ったウィッグを手に入れやすくなります。 

医療用ウィッグの価格差に関わる要素は以下の4点です。

・使用している毛の種類や長さ

・人工皮膚を使用しているかどうか

・既製品かオーダーか

・制作の方法

それぞれの要素についてさらに掘り下げて解説します。

使用している毛の種類や長さ

医療用ウィッグを製作する際には、人毛と人工毛、そしてそれら2種類の毛を組み合わせたミックス毛の3パターンの毛の使い方があります。

ウィッグに使用する毛を人毛だけにすると金額は高くなりやすく、逆に人工毛であれば、低めに抑えられるでしょう。

ただし、人工毛は質感の部分で違和感が出やすいので、自然さを求めるのであれば、人毛がおすすめです。

価格帯は人毛が高め、人工毛が安く、ミックス毛は両方の毛の中間くらいです。

人工皮膚を使用しているどうか

医療用ウィッグの製造時につむじを自然にするために用いられるのが人工皮膚です。

人工皮膚は、使用することで髪の毛の分け目部分がより自然な仕上がりになることが特徴です。

価格帯が高いウィッグであれば、見た目の良さは期待以上といえるでしょう。

既製品かオーダーか

既製品の医療用ウィッグは、オーダー品に比べると低価格で購入できます。

しかし、カバー範囲や、髪の色、質感などの調整ができないため、自分の希望に合うウィッグを見つけるのが難しい方もいるでしょう。

その場合は、価格は上がりますが、セミオーダーかフルオーダーのいずれかも検討してみると良いでしょう。

製作方法

フルオーダーで医療用ウィッグを作成する際は、多くの場合は機械で植えるのではなく、専門の職人さんが手植えで1本ずつ植えていきます。

手間がかかる分費用が高くなりますが、質も高くなります。

既製品の場合、思った通りの髪型にならないことがあったり、髪の質感に違和感が出ることがあります。 

医療用ウィッグの購入を考える際には、これらのポイントを把握してから、どの種類にするかを選ぶことで、費用とバランスをとり、必要なウィッグを手に入れましょう。

低価格でも医療用ウィッグを使うことが可能

医療用ウィッグは、オーダーの方法や使用する毛の種類など、多くの要因で価格が変化します。

最近では店舗を用意せずに、ネット上で医療用ウィッグを販売することで、人件費などを抑えることにより、高品質なものを安く、利用者へ提供するメーカーもあります。

また、それぞれの利用者で必要なウィッグの内容は変わってくるため、必ずしもグレードが高いウィッグが自分に合うとは限りません。

いくつかの種類を見比べて、自分の必要としている機能を備えているウィッグを購入すると良いでしょう。

お住まいの市町村によっては、独自で医療用ウィッグを購入する際に利用できる助成金を用意しているところもあるので、購入前に制度を調べてみることをおすすめします。 

医療用ウィッグは選び方次第で低価格でも購入可能

医療用ウィッグはフルオーダーの高額なものから、既製品の低価格帯のものまで、幅広い製品が用意されています。

ウィッグの製作方法、使用する毛の種類、人工皮膚を使うかどうかなど、いくつもの要素で価格が変わる商品です。 

医療用ウィッグは、必ずしもグレードの高いものを購入する必要はなく、自分の求めるニーズを満たしたものを購入しましょう。

また、お住まいの市町村によっては、独自の助成金を用意しているところもあるので、医療用ウィッグ購入前に必ず確認しておきましょう。

購入前に試着や相談をおこない、しっかりと検討することをおすすめします。

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