医療用ウィッグは保険適用になる?保険や控除について解説します

 抗がん剤治療での副作用による脱毛のために、医療用ウィッグの購入を検討する方は多くいらっしゃいます。

医療用ウィッグは少し高額なので、どれを買うべきか迷う人も多いのではないでしょうか。

今回は医療用ウィッグの購入には保険や控除が適用されるのかどうかを解説します。

目次

医療用ウィッグは健康保険や医療費控除の適用になる?

医療用ウィッグは、抗がん剤治療をする上で多くの人が必要として購入するものですが、「医療用」とついているにもかかわらず、医療費控除は適用外となっています。

健康保険や医療費控除が適用される費用については、国や自治体が明確に基準を定めており、怪我や病気の治療に直接かかわる診療費や薬代、処置、手術費用に加え、適用範囲と認められる入院費などに限られています。

現在の健康保険や医療費控除の対応品目の中に、医療用ウィッグは含まれていません。

そのため、購入する際には健康保険や医療費控除を利用して購入の負担を抑えることは難しいと言えるでしょう。

しかし、健康保険や医療費控除以外に購入の負担を抑えられる方法があります。

医療用ウィッグの購入費負担を軽減するための方法について、1つずつ詳しく解説していきます。

健康保険や医療費控除は怪我や病気の治療に直接かかわる診療費や薬代、処置、手術費用、適用範囲と認められる入院費などに該当しますが、医療用ウィッグは該当しません。

自治体で医療用ウィッグの助成金があるかを確認する

住んでいる市区町村の自治体によっては、医療用ウィッグの購入費を補助してくれる助成金が用意されている場合があります。

具体的な補助の内容は、最大30,000円、または購入費用の7割のいずれか低い金額という形が多いです。

まずは自分が住んでいる自治体に、医療用ウィッグの補助金があるかどうか、ホームページや直接問い合わせをして確認しましょう。 

自治体の医療用ウィッグ助成金の利用条件として一般的に定められている条件は以下の3点です。

・申請するタイミングで申請先の自治体に住んでいる

・がんと診断され、現在治療を行っている、過去に受けたことがある

・抗がん剤治療による副作用の脱毛により、就労、社会参加に支障がある

助成金を利用できる自治体の多くは、ホームページに利用するための条件案内、申請書などが用意されているので、利用条件に当てはまっていれば、スムーズに申請手続きを進められます。

医療用ウィッグの助成金が用意されている自治体では、医療用ウィッグ利用時に必要となる帽子も補助の対象になっていることが多いので、あわせて確認しておきましょう。

生命保険会社が提供する独自サービスを利用する

自治体の助成金の他に、加入している生命保険に付帯したサービスにより、負担をさらに抑えることができる可能性があります。

生命保険会社によっては、医療用ウィッグを製造、販売している会社と提携しています。

例えば、購入費用の割引サービスなどを提供しており、普通に購入するよりも数%〜数十%安く購入できることもあります。

また、生命保険の加入プランによっては、医療用ウィッグの購入をカバーすることのできる契約内容になっている場合もあるので、保険証券を確認するか、保険会社の担当に連絡して相談してみましょう。

医療用ウィッグ購入の負担軽減方法はいくつもある 

医療用ウィッグは、健康保険や医療費控除の対象品目には定められていません。

そのため、健康保険、医療費控除を利用して費用を抑えることは難しい状況です。 

しかし、住んでいる自治体によっては独自に医療用ウィッグや帽子の購入費用を補助する助成金を提示している場合があるので、まずは確認をしましょう。

さらに生命保険会社によっては、医療用ウィッグを取り扱っている会社と提携し、安く購入できるようなサービスを行っているところもあります。

医療用ウィッグは保険適用にはなりませんが、住んでいる自治体の助成金、生命保険会社のサービスを適用することで、購入負担を軽減できる場合があります。

自分の住んでいる自治体や加入している生命保険について確認してから利用することで、費用を多くかけずとも、希望の医療用ウィッグを購入することができるでしょう。 

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