抗がん剤治療中は、抗がん剤による副作用で頭髪や眉毛、まつ毛の脱毛が見られる場合があります。
脱毛によって起こる外見の変化で、精神的ショックを受ける患者さんは少なくありません。
そこでアピアランスケアとしてアートメイクが注目されています。
今回は、アートメイクのなかでも目元の印象を決めるアイラインアートメイクについて解説します。
メリットや注意点も述べているので、アイラインアートメイクを検討している方はぜひ参考にしてください。

抗がん剤治療のときにアートメイクをする理由とは
抗がん剤治療を行っていると、副作用として頭髪や眉毛、まつ毛の脱毛が見られる場合があります。
毛が抜け落ちていく不安とともに、変わっていく自身の印象に精神的不安を抱える方は多いでしょう。
アートメイクは、がんを患うことで変化した見た目を補完し、見た目の変化によって抱く精神的負担を軽減する「アピアランスケア」の役割を担っています。
例えば、抗がん剤治療前にがん医療アートメイクを施しておくことで、副作用で脱毛がおこったときも、眉毛がなくなることがなく、見た目の変化に大きく戸惑うこともありません。
がん医療アートメイクは「抗がん剤治療に奮闘する患者さんが自分らしく納得のいく生活をおくる」QOL(Quality of life)の考えをサポートする手段として注目されています。
抗がん剤治療前にアイラインのアートメイクをするメリット

アイラインアートメイクは、まつ毛の生え際やまぶたに色素を注入してアイラインを描く技術です。
では、抗がん剤治療の前にアイラインアートメイクを行うメリットとは何でしょうか。
最大のメリットは、副作用でまつ毛が抜けてしまっても、まつ毛が生えている状態のようなはっきりした目元を維持できることです。
そのため、見た目の変化に気持ちが落ち込むこともないでしょう。
ふと鏡に映る自分を見たとき、疲れている表情をしているか、目元がはっきりとしていてハツラツとした表情に見えるかによって、治療に対するモチベーションも変わってきます。
抗がん剤治療を行うにあたって、いつアイラインのアートメイクをするべき?

アイラインアートメイクの施術は、抗がん剤治療が始まる前に行うのがベストです。
治療前にアイラインアートメイクを入れることで、脱毛による顔の変化を防ぐことができるためです。
抗がん剤治療中にアイラインアートメイクを入れる場合、施術できる時期が制限されてしまい、スケジュールをたてることが難しくなります。
なぜなら、抗がん剤治療中は、ダウンタイムが長引く可能性があったり、免疫力の低下によって感染症のリスクが高くなります。
もし、がんの治療中にアイラインアートメイクを行いたいと感じたときは、主治医にどのタイミングでアートメイクを行えるか相談をしましょう。
アイラインアートメイクで抗がん剤治療中も今まで通りの目元に
抗がん剤の副作用でまつ毛が抜けてしまっても、アイラインアートメイクがあることで、ぱっちりとした目元を残すことができます。
アイラインアートメイクを検討している方は、抗がん剤治療が始まる前に施術を行うのがおすすめです。
治療中にアイラインアートメイクをしたいと思った方は主治医に相談しましょう。
アイラインアートメイクで自信のある目元を維持し、自分らしい表情を守りましょう。
