抗がん剤治療後の美容|自分らしさを出していくために

抗がん剤治療を受け、副作用による脱毛で髪の毛や眉毛が抜けてしまう患者さんがたくさんいます。

そんな中で、美容の技術も徐々に進化してきており、最近では治療前のように美しく過ごすための手段が増え、外見による自分らしさの維持や回復ができるようになってきました。

患者さんが治療後も変わらず明るくいられるような手段は、これからさらに注目されていくでしょう。

今回は、抗がん剤治療後の美容について解説します。

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医療用ウィッグで好きな髪型になれる

抗がん剤の副作用による脱毛の対策の一つに医療用ウィッグがあります。

医療用ウィッグは自然な生え際で地肌に優しい作りをしています。

さらに詳しく見ていきましょう。

医療用ウィッグとは

医療用ウィッグとは、抗がん剤治療の副作用である脱毛対策で着用するウィッグです。

一般的なファッションウィッグに比べると、高価な物が多くあります。

しかしその分、肌に優しい素材が使用されており、生え際や髪質が地毛のように自然な作りなため、治療中も安心して使用することができます。

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 医療用ウィッグはアフターケアが充実

さらに、医療用ウィッグのメーカーではアフターケアも充実しており、利用する方が多いです。

脱毛後に髪の毛が生えてくるにつれ、ウィッグのフィット具合が変わってくるため、サイズ調整が必要になります。

アフターケアでは、長期間メンテナンスとして、サイズ調整やお手入れを受けられます。

メーカーによってサービス内容が異なるため、アフターケアの実施はあらかじめきちんと確認した上で購入を検討しましょう。

医療用ウィッグは好きな髪形にできる

医療用ウィッグは、ショートからロングまで幅広く販売されており、自分自身に合った好きなヘアスタイルを選ぶことができます。

途中でヘアスタイルを変えるために、ショップによってはカットすることも可能です。

また、美容室でカットしてもらうことができますが、お店によってカットを行っていないところもあるため、事前に問い合わせて確認しておきましょう。

医療用ウィッグは購入とレンタルを選べる

医療用ウィッグを利用する際には、購入とレンタルの選択肢があります。

予算や治療期間によって、自分自身に合っている方法を検討しましょう。

実店舗やオンラインショップで、医療用ウィッグの試着や購入、レンタルができます。

プライバシーが守られるような配慮もしっかりとしているので、安心して利用できるでしょう。

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医療アートメイクで治療前よりもきれいな眉毛を手に入れる

医療アートメイクとは

医療アートメイクとは、眉毛やアイラインのような皮膚の浅い部分に色素を入れ、定着させていく施術です。

汗や雨などの水分によっても落ちないため、安心して利用することができます。

また、医療従事者が行う医療行為になるため、施術も安心です。

医療アートメイクのメリット 

抗がん剤治療の前に医療アートメイクを施すことで、副作用が始まっても顔の印象を変わらず維持できます。

そのため、治療前に利用される方も多いです。

また、事前に顔写真を撮っておくことで、脱毛後でも写真を参考にして施術を受けることができます。

医療アートメイクは、アイラインの施術も人気です。

アイラインが際立つことで、まつ毛の脱毛が起きても目元の違和感を感じにくくなり、今までと変わらない目元を維持できます。

医療アートメイクは心の負担を軽くする

医療アートメイクはお金がかかりますが、副作用の影響もありメイクが難しいこともあるのでおすすめです。

施術中の痛みに関しては、麻酔クリームを利用することで、ほとんど痛みを感じることなく施術を受けられます。

抗がん剤治療を受ける方の中には、副作用の影響で見た目が大きく変わることに不安を感じる方が多いです。

抗がん剤治療に対する心の負担を軽減するためにも、医療アートメイクを検討してみることをおすすめします。

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抗がん剤治療の後も美しくいるために

抗がん剤治療は、副作用による外見の変化によって精神的な負担を感じることが多いでしょう。

医療用ウィッグや医療アートメイクは、患者さんが見た目を大きく変えずに自分らしくいるための手段です。

治療前に脱毛の程度を予測し、自分自身にできる準備をすることで不安をやわらげてくれます。

また、治療前に外見をケアすることで、外見の変化によるストレスや社会復帰の心配を減らせます。

抗がん剤治療後は体調が不安定なこともあるため、医療用ウィッグや医療アートメイクは、なるべく抗がん剤治療前に施術を受けておくことがおすすめです。

抗がん剤治療の精神的負担を軽減するために

医療用ウィッグや医療アートメイクは、抗がん剤治療の副作用によって変化する外見へのストレスを軽減し、自分らしさを維持してくれます。

医療用ウィッグは、高品質で違和感なく自然な着け心地が魅力的であり、アフターケアがしっかりとしているため、長期間にわたって安心して利用することが可能です。

医療アートメイクは、眉毛やアイラインに施すことで目元の印象を保つことができ、脱毛しても表情を失うことなく自分らしい表情を保てるため、とても人気の施術です。

治療による外見の大きな変化によって、予想以上に精神的ダメージを受けることも多いと言われているため、アピアランスケアの一環として、医療用ウィッグや医療アートメイクがおすすめされています。

治療後も自分らしくいるために、活用を検討してみるのもいいでしょう。

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