【40代】多いがんの部位とは?ランキングで紹介

近年、日本ではがんの罹患率が高まっています。

40代は30代に比べてがんの罹患率や死亡者数が高くなっており、一人ひとりが真剣に自身の体調やがんと向き合う必要が出てくる年代といえます。

そのためには、がんに対する認識と予防が重要です。

この記事では、40代が多く罹患しているがんの部位や特徴を男女別に解説します。

健康な体を長く維持していくためにも、ぜひ参考にしてください。

目次

1.40代のがん罹患について

日本におけるがんの罹患統計は、国民の健康に与える影響の大きさを示しています。

国立がん研究センターの2019年のデータによると、約999,075例の新たながん罹患があり、男性が約566,460例、女性が約432,607例と報告されています。

これは、男性の約65.5%、女性の約51.2%が生涯においてがんと診断される可能性があることを意味します。

このような統計は、がんの早期発見と予防の重要性を強調し、特に中年期の健康管理に関する意識を高める必要があります。

2.40代の男女別がん罹患部位

ここでは、40代男女別のがん罹患部位は以下のとおりです。(※)

がん罹患部位(40代)1位2位3位4位5位
男性大腸結腸直腸
女性乳房子宮子宮頸部大腸子宮体部

(注2)

3.40代の男女別がん死亡部位

ここでは、30代男女別のがん死亡部位は以下のとおりです。(※)

がん死亡部位(40代)1位2位3位4位5位
男性大腸膵臓結腸
女性乳房子宮大腸子宮頸部卵巣

4.40代に多いがんの特徴とは

先ほどのデータをもとに、40代の男女別に見られるがんの特徴を解説します。

4-1.40代に多いがんの特徴:男性編

40代の男性に多いがんの特徴は、罹患数は1位から3位まで入っていた大腸がん(大腸は大きく分けて結腸・直腸に分けられます)の割合が大きく占めています。

また、死亡者数は大腸がんに続いて肺がん、膵臓がんの割合が大きくなっています。

40代に多いがんは、40代という年代のライフスタイルや身体の変化に密接に関連しています。

大腸がんや胃がんは食習慣や生活習慣の影響を受けやすく、肺がんは喫煙などの環境要因による影響が大きいでしょう。

また、膵臓は胃の後ろにある臓器で、がんが発生しても症状が出にくいため、早期発見が難しいといわれています。

これらのがんは40代になると、体の変化や積み重ねてきた生活習慣の結果として現れることが多くあります。

特に若いころから食生活などにおいて不摂生をしていた方や、健康診断で肥満の診断が出た場合は、注意が必要です。

4-2.40代に多いがんの特徴:女性編

40代の女性に多いがんの特徴は、罹患数・死亡者数ともに婦人科系と呼ばれる子宮・乳房のがんが大きく出ています。

また、男性同様に大腸がんの割合も大きくなっているため、食生活をはじめとする生活習慣を見直す必要があります。

さらに、罹患数では子宮体がん、死亡者数では卵巣がんも増加の傾向です。

40代は、30代の頃よりも罹患・死亡ともに大きく増加の傾向にあり、子宮体がんは40代の後半に罹患率が増加する傾向にあります。

婦人科系のがんは、初期症状ではなかなか気付けないことが多くあります。

定期的な検診を受けることでがんの早期発見につながるケースもたくさんあるため、積極的に検診を受けましょう。

5.40代のがんの予防と早期発見について

40代におけるがんの罹患率と死亡者数は30代と比べると倍以上に多くなります。

そのため、がんの予防と早期発見は、30代の頃よりも徹底した生活習慣の改善と定期的な健康診断に焦点を当てることが重要です。

特に、バランスの取れた食生活や定期的な運動、十分な睡眠、ストレスの管理など、健康的な生活を送ることにより、病気に罹患しにくくなります。

また、特に40代は、体の変化に注意深くなる必要があります。

健康診断を受けていても、身体に少しでも異変を感じた場合は、医療機関を受診しましょう。

40代は家庭や職場で多忙を極める時期かもしれませんが、自分の健康を維持し、がんの予防と早期発見に向けて積極的に行動することが重要です。

40代は規則正しい生活と病気の早期発見が大切

30代の頃よりも責任のある仕事が増え、心身ともに忙しい40代は、生活習慣の見直しと定期的な健康診断を重視することが大切です。

がんに繋がりやすい喫煙は減らし、バランスのとれた健康的な食事や適度な運動を心がけましょう。また、身体だけではなく、心の状態が不安定だと病気に繋がりやすくなるため、定期的にストレスを解消することも大切です。

がんの罹患率が高くなる40代だからこそ、他人事だと思うのではなく、一人ひとりがきちんと自分事に考え、生活改善に取り組むことが、40代の健康を守る大きなポイントです。

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