【60代】多いがんの部位とは?ランキングで紹介

日本におけるがんの罹患は年齢とともに増加する傾向にあり、特に60代はがん罹患数が大きく増え、がんのリスクが顕著に高まる時期です。

60代は会社を退職し、自宅で過ごす時間が長くなる方も多い年齢層です。

そのため、規則正しい健康的な生活を心がける必要があります。

本記事では、60代に多いがんの部位の特徴や予防方法を男女別に解説します。

がんを予防し、60代を健康に過ごすためにはどんな対策が効果的なのでしょうか。

ぜひお読みください。

目次

1.60代のがん罹患について

60代では、がん罹患のリスクが顕著に増加しており、男性のがん罹患数は50代の約3倍、死亡者数は約4倍となっています。

この年代で特に多いがんには、前立腺がんや大腸がん、胃がん、乳がんなどがあり、これらのがんは、遺伝的要因や生活習慣、環境要因などによって影響を受けやすいとされています。

例)

前立腺がん:男性特有のがん。遺伝的要素や加齢、喫煙などが影響する

大腸がん:食生活や運動習慣が大きく関係する

乳がん:遺伝的要素やホルモンの変動が影響することが知られている

これらの情報は、60代の健康管理と予防策を考える上で非常に重要で、適切な生活習慣の維持や定期的な健康診断により、がんリスクを減らし、早期発見に繋げられるでしょう。

2.60代の男女別がん罹患部位

ここでは、60代男女別のがん罹患部位は以下のとおりです。(※)

がん罹患部位(60代)1位2位3位4位5位
男性大腸前立腺結腸
女性乳房大腸結腸

3.60代の男女別がん死亡部位

ここでは、60代男女別のがん死亡部位は以下のとおりです。(※)

がん死亡部位(60代)1位2位3位4位5位
男性大腸膵臓結腸
女性大腸乳房膵臓結腸

4.60代に多いがんの特徴とは

先ほどのデータをもとに、60代の男女別に見られるがんの特徴を解説します。

4-1.60代に多いがんの特徴:男性編

60代の男性で特に多いがんには、前立腺がんや大腸がん、肺がんが挙げられます。

前立腺がんは60代の男性に多いがんであり、罹患時の自覚症状はありませんが、尿が出にくくなったり、頻尿などの症状がでる場合があります。

60代の男性で死亡者が一番多いがんは、肺がんです。

喫煙が肺に大きな影響を与えるため、なるべく早いうちから禁煙をおこなうことが肺がんの大きな予防になるでしょう。

4-2.60代に多いがんの特徴:女性編

60代の女性に多いがんの特徴は、乳がんや大腸がんが非常に多いことが分かります。

罹患人数は、50代の約1.5倍、死亡人数は約2倍に増加しています。

60代になると大腸がんや肺がん、胃がんの罹患数が大きく増え、これまで大きな割合を占めていた婦人科系のがんは、徐々に減少傾向になっていきます。

これまで通り、健康診断を受けることががんの早期発見につながるため、積極的に健康診断を受けましょう。

5.60代のがんの予防と早期発見について

60代におけるがん予防と早期発見には、生活習慣の改善と定期的な健康診断が不可欠です。

健康的な食事、定期的な運動、喫煙の回避、ストレスの管理は、がんのリスクを減らすのに効果的です。

60代のがんは、がん患者さんの罹患数・死亡者数が大きく増える50代に比べてそれぞれ約2~3倍増えていることから、60代はさらにがんになりやすい年齢層であることが分かります。

がんを予防するためには、まずは健康的な生活習慣を積極的に取り入れ、維持することが大切です。

主に抗酸化物質を豊富に含む野菜や果物を多く摂取しましょう。

また、高脂肪・高カロリーの食事は避け、バランスの取れた栄養摂取を目指すことが望ましいと言われています。

さらに、ウォーキングなどの体に負担の少ない運動を日常に取り入れることを意識し、しっかり睡眠をとることで身体の回復やストレスの減少につながります。

60代は肺がんの割合も増え、喫煙の影響がより大きくなっているため、禁煙しましょう。

60代は禁煙や食事内容の改善で身体を整えがん予防を

60代でのがん予防と早期発見には、健康的な生活習慣の維持と定期的な健康診断がとても重要です。

特に、60代で罹患数が大きく増える肺がんの罹患を防ぐために、喫煙している方は禁煙しましょう。

また、大腸がんの原因にもなる肥満を予防するためには、食事の質を改善し、身体を整えていく必要があります。

カロリーの多いものの摂りすぎや、栄養バランスが大きく偏った食事は、肥満になるだけではなく、身体に大きな負担を与えるため、気をつけましょう。

がんの罹患率が上がる60代だからこそ、自分の身体や健康状態と向き合い、病気に負けない強い身体を作っていき、維持していくことが大切です。

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