【2/3】おまもりアートメイクで自分らしさを維持する

がん治療の副作用、脱毛症など、病気と闘う方の支えになるアートメイク。

第2回目は、代表の石原さんが提唱する「おまもりアートメイク」についてご紹介します。

“おまもり”という言葉に込められた石原さんの想いとは?

目次

おまもりアートメイクに込めた想いとは?

一般社団法人全日本がん脱毛医療アートメイク 代表の石原穂乃佳さん

―それでは、おまもりアートメイクについて伺っていきたいと思います。おまもりアートメイクは、がん医療アートメイクのことを指しているという認識で合っていますか?どんな想いから、おまもりアートメイクという名前になったのでしょうか。

[石原]

はい、おまもりアートメイクは、がん医療アートメイクと施術内容は同じものです。

施術は同じですが、がん患者さんに安心してこの施術を知ってもらえるようにと、この名前を考えました。

おまもりアートメイクは、がん患者さんをはじめとする「病気で眉毛を失った患者様の表情を医療アートメイクで守りたい」という想いから名付けたものです。

アピアランスケア(外見のケア)は、医療現場で働かないとあまり聞かない言葉です。

しかし、病気によって容姿や顔が変わってしまうというのは、その後の生活に影響が出やすく、精神的なストレスにもなりかねません。

がん医療アートメイクは、患者さんの表情を守り、精神負担を減らすことができます。

患者さんだけでなく、この施術を多くの医療従事者にも知ってもらいたいです。

―「患者さんの表情を医療アートメイクで守りたい」この言葉、とても素敵ですね。

[石原]

病院の中では、アートメイクの認知度はまだまだ低いので、もっと広めていきたいです。

おまもりアートメイクについて知りたい方はこちらから

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おまもりアートメイクはこんな人に届いてほしい

お守りアートメイクは、抗がん剤治療を受ける方や、脱毛症で悩む方に届いてほしいです。

抗がん剤をこれから受ける方にとっては、脱毛の副作用、がんによって自分の外見が変わってしまうかもしれないという恐怖があります。

特に抗がん剤治療を受ける前におまもりアートメイクを知ってもらいたいです。

脱毛が始まる前に施術を行うことで、自分の眉の形をそのまま残すことができるため、のちに脱毛の副作用が始まっても、眉がなくなることはありません。

また、抗がん剤の治療が終わっても、脱毛した部分が元の状態に戻るまでには、時間が年単位でかかることが大半です。

治療が終わって1年経っても髪や眉毛が生えてこず、ウィッグが手放せないという状況が続きます。

眉毛のない顔を毎日見て、描き続けるのは大変です。

おまもりアートメイクを入れることで、日々眉を描く必要はなくなり、常に眉のある生活を取り戻すことができます。

少しでも病気と闘う方の負担を減らす手助けをしていきたいです。

医療従事者に伝えたいこと

―石原さんが、医療従事者に伝えていきたいことはありますか?

[石原]

医療従事者の方にがん医療アートメイクをもっと知ってもらうことができれば、患者さんががん医療アートメイクを知る機会が増えます。

だからこそ、患者さんにだけではなく、医療従事者の方にもがん医療アートメイクの認知を広げていきたいですし、がん患者さんに提供するがん医療アートメイクの技術を、関東だけでなく、いろんな地方の医療従事者の方に学んでほしいです。

がん医療アートメイクの認知拡大は、私一人でもとても難しいことです。

私が情報を発信し続けることで、この活動に共感して協力してくださる病院関係者の方が少しずつ増えてきてくれています。

もっと多くの病院関係者の方に協力してもらえるよう、これからも認知拡大のための活動を頑張っていきます。

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患者様とそのご家族に伝えたいこと

―ありがとうございます。次に石原さんが、患者さんとそのご家族に伝えていきたいことはありますか?

[石原]

患者さんとそのご家族の方に伝えたいのは、がんになっても、がんの治療をしているだけで、「患者さんが変わるわけではない」ということです。

病気の前と変わらずに、自分らしさを出して生活ができることで、患者さんの負担は少しでも減らすことができます。

 また、闘病中は自分らしさの維持が難しくなります。

そんな中で、自分らしい顔や表情を維持するために大切なものの一つが、眉毛です。

たとえば、眉毛が全くない状態では、「これでは外に出られない」となります。

しかし、眉毛が全くない状態から、毎日眉毛を描くことは大変です。

また、眉毛を描いた後も、外出先などで「汗で眉毛が消えたらどうしよう」と心配される方も多く、ストレスの原因にもなります。

がん医療アートメイクは、それらの心配がなくなるおまもりであり、強い装備アイテムです。

がん患者さんでも、「きれいになること」は、もっと前向きに取り入れていいと思っています。

患者さんには、「今までどおり、綺麗でいていいんですよ」と伝えたいです。

患者さんの中には、治療後に塞ぎこんでしまう方もいらっしゃいます。

ぜひご家族にもがん医療アートメイクを知っていただき、ご家族からもお声がけをしていただきたいです。

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社団としての今後の展望

―それでは、石原さんが今後やっていきたいと考えていることなどありましたら教えてください。

[石原]

社団の目標でもあるのですが、全国のがん治療を行う病院で、がん治療の事前説明の中に、がん医療アートメイクで事前ケアができるという案内をしてもらえる環境を整えていきたいと思っています。

脱毛の説明の中で、医療用ウィッグと同じような位置づけで説明していただけることが理想です。

そのために、今後、医療施設にがん医療アートメイクのご案内のパンフレットをお配りしていきたいです。

また、がん医療アートメイクは、現在関東に集中しており、地方ではなかなか施術が受けられない状況です。

その状態を打破し、がん医療アートメイクが全国どこでも受けられる環境にすることを目指しています。

おまもりアートメイクは自分らしくいるための大事なお守りになる存在

病気により眉毛を失った辛さは、痛みなどのスケールで表せるものとは違って、実際に失った方にしか分からず、周りには辛さを理解してもらいにくいです。

「おまもりアートメイク」はそんな悩み持つたくさんの方を救う大きな存在になることでしょう。

次回の記事では 、代表の石原さんがアートメイクの現場で実際に患者さんと関わったエピソードをご紹介します。

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